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この記事を書いた人
ベル

40代まで、就職氷河期の中で計8回の転職を経験してきました。
工業高校卒業後、機械設計、土木工事、製造業(単純作業)、介護業界、バイク業界、サービスエンジニア(産業用機械)、産業ガス業界、そして自動車業界と、まったく異なる職場を渡り歩きました。
経験したのは失敗や挫折も多かった仕事ですが、その過程で「どんな環境でもやり切る力」と「現場で役立つ実践的スキル」を身につけました。
現在はフリーランスとして、自分のペースで働きながら自由な生活を実現しています。
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給料日に「やったー!」と思っている間は、お金は増えない

FIRE・資産形成
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給料日に「やったー!」と思うたびに、資産がじわじわ溶けていた——その理由を行動経済学の根拠とともに解説します。資産が増える人とそうでない人の決定的な違いは、意志の強さではなく「お金との距離感」にありました。

20歳くらいのころ、給料日になると心の底から「やったー!」と思っていた。

当然だと思っていた。1ヶ月頑張った証拠のお金が入ってくる日なんだから、嬉しくて当たり前だろうと。給料日の前日から、なんとなくそわそわしていた記憶がある。口座アプリを何度も開いて、「まだかな」と待ちながら、今月は何に使おうか、あれを買っておこうかと、頭のどこかでずっと考えていた。

でもそれから数年経って、あることに気がついた。口座の残高がほとんど増えていない、という事実に。

贅沢していないのにお金が増えないという気付きの図解

贅沢をしていたわけじゃなかった。毎月旅行しているわけでも、ブランド品を買い続けているわけでもない。外食も「たまに」だし、飲み会だって断ることのほうが多かった。友人と比べても、特別派手な暮らしをしているという自覚はなかった。それなのに、給料日の翌月にはいつも「あれ、こんなもんか」という残高になっていた。

何がおかしいのか、長いあいだよくわからなかった。

ある時期、真剣に家計簿をつけてみたことがある。アプリを入れて、レシートをスキャンして、カテゴリ別に毎日記録した。1ヶ月続けたけれど、特別な散財はどこにも見当たらなかった。食費は普通、交通費も普通、娯楽費もそれほど多くない。それなのに、月末には「なぜかお金がない」状態になっていた。

気づいたのは、家計簿を眺めながらぼんやりしていたある日の夜だった。

「そういえば、給料日の夜、コンビニでいつもと違うものを買ってるな」

給料日はちょっとした贅沢を勝手にしているという気付きとそれらは積み重なっていく

高めのアイスとか、ちょっと気になってたお菓子とか。金額にすると300円とか500円だ。でもそれが毎月ある。翌日のランチも、「今月は入ったし」という感覚でいつもより少し高い店に入っていた。週末に、Amazonのカートに入れっぱなしだったものをポチっていた。「そのうち買おうと思ってたし、まあいいか」という判断で。ジムに行く回数が増えて、プロテインをまとめ買いして、「健康のためだから」と正当化していた。

どれも単体では「大したこと」じゃない。でも、その「大したことない」消費が給料日を起点として毎月積み重なっていた。そして月の後半になると「今月きつくなってきた、節約しよう」と思って、また給料日を心待ちにする。その繰り返しだった。

 

脳は「お金が入った=使っていい」と自動判断している

脳は「人はお金の出どころや状況によって、同じ金額でも異なる価値として無意識に扱う」と判断してしまうという図解

これは自分の意志が弱いとか、自制心がないとかいう話じゃない。行動経済学で「メンタルアカウンティング(心理的会計)」と呼ばれる、ほぼすべての人間に共通する思考のクセだ。

“メンタルアカウンティングとは”
ノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のリチャード・セイラー教授が提唱した概念。「人はお金の出どころや状況によって、同じ金額でも異なる価値として無意識に扱う」という、人間共通の思考のクセ。

たとえば、道で拾った1万円と、1ヶ月働いて得た1万円は客観的には同じ価値のはずなのに、脳は「拾ったお金は少し気楽に使える」と判断する。

給料日のお金も同じで、「入ってきた=今使えるお金」として脳がカテゴリ分けしてしまう。ボーナスに至っては「臨時収入だから少し贅沢してもいい」という許可を、脳が自動的に出してしまう。

つまり「なんとなく使ってしまう」は、普通のことだ。努力や気合いで防ぐのが難しいくらい、仕組みとしてそうなるようになっている。

 

「生活の波」こそが、資産を増やさない本当の原因

給料が入ってきた時に豪快につかってしまうという波を説明している図解

もう少し深く観察すると、給料日を特別視している人には「生活の波」がある。

生活の波のパターン

  • 給料日直前:「今月きついな、節約しよう」
  • 給料日後:「余裕あるし少しくらいいいか」
  • ボーナス月:「せっかくだから」
  • 翌月:「使いすぎたから今月は我慢」

この波が毎月・毎シーズン繰り返される。

毎月使った食費や交通費や娯楽費には隠された毎日の感情の波がある

波の中では、締める月より緩む月のほうが支出が少し多くなりがちだ。「節約しよう」で抑えた500円より、「まあいいか」で使う1,000円のほうが大きい。その差がじわじわ積み重なり、気づいたときには「頑張って節約してたはずなのに、全然増えてない」という状態になる。

家計簿をつけても発見しにくいのは、この「波」がカテゴリ別の数字には現れにくいからだ。食費が高い月と低い月を平均すると普通に見える。でも、高い月のドライバーは必ず「余裕ある感覚」だ。

 

転機は、「決める」だけだった

給料日だろうと今日を特別な日にしない

あるとき、シンプルに決めた。

「給料日だろうとボーナスだろうと、自分の暮らしは変えない」

特別な節約ルールを作ったわけじゃない。家計簿を続けたわけでもない。「使っちゃダメ」と我慢したわけでもない。ただ、「給料日だからといって、今日を特別な日にしなくていい」という考え方に切り替えた。

最初は正直、意識して「いつも通りにしよう」と思う必要があった。コンビニで手が伸びかけたとき、「今日は給料日だから」という思考が浮かんできて、それを意識的に無視する感じ。でも不思議なことに、それを数ヶ月続けると、そもそも「給料日だから特別」という発想自体が出てこなくなった。

習慣になるまでのポイント
意志でコントロールしようとすると疲れる。でも「当たり前」の認識が変わると、考えなくてもそうなる。最初の数ヶ月だけ意識すれば、あとは自動で動く。習慣とはそういうものだ。

変わったのは、支出ではなく「リズム」だった

支出をコントロールするのではなく給料日前も後も感覚が完全にフラットになるようにリズムをコントロールすることが大事

生活の波がなくなった。これが一番大きな変化だった。

毎月、同じ感覚で暮らせるようになった。給料日前も後も、ボーナス月もそうじゃない月も、日常の感覚がほぼ同じになった。それが支出の安定につながり、毎月の口座残高が少しずつ、でも確実に増えていくようになった。

最初の数ヶ月は実感がわかなかった。「増えてはいるけど、大した金額じゃないな」と思っていた。でも1年後、2年後と振り返ったとき、「あ、こんなに積み上がったのか」という感覚になる。同時進行していた投資の複利の力は、始めたばかりの頃には見えにくく、時間が経つほど存在感を増していった。

「生活レベルを上げない」が、いちばん強い武器だった

収入が上がっても、生活レベルを変えなかった。転職して給料が上がっても、引っ越しも外食の頻度の増加もしなかった。その差額が、そのまま資産になった。

ライフスタイル・インフレーションに注意
収入が増えるにつれて生活レベルも上げてしまい、手元に残るお金が変わらないという現象。年収300万のときも、500万のときも、700万のときも、いつも「なぜかお金が残らない」と感じている人は、これが起きている可能性が高い。

給料日を特別視しないマインドを持てると、このインフレーションに自然と強くなる。「お金が増えた=生活を豪華にしていい」という脳の自動判断が、だんだん弱まっていくからだ。

資産が増えると、不安が減る。不安が減ると、動けるようになる

これは副産物として気づいたことだけれど、手元に資産が積み上がってくると、お金に対する焦りが消えていく。

以前は「お金が不安だから、何かしなきゃ」という気持ちが常にどこかにあった。転職を考えるにしても、何か新しいことを始めようとするにしても、「でも失敗したら生活できなくなる」という恐怖が判断に絡んでいた。リスクをとることに必要以上に怖さを感じていた。

でも手元に「最悪しばらく無収入でも生きていける」という額が積み上がってくると、その恐怖の質が変わる。「失敗しても立て直せる」という感覚が生まれてくる。これは勇気の問題じゃなくて、純粋に余裕の問題だ。

資産が生む「行動の自由度」

  • 「今の仕事を辞めたら生活できなくなる」→ 焦りの中で判断することになる
  • 「半年くらいは余裕がある」→ 本当に行きたい会社が出るまで待てる

資産を増やすことは、お金だけでなく、行動の自由度を増やすことだ。

💡 お金の不安、一度プロに整理してもらうのもあり

資産形成を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない。今の保険が自分に合っているか不安。そんなときは、プロのFP(ファイナンシャルプランナー)に一度話を聞いてもらうのが一番の近道だと思っている。

「ファインドイット」のFP無料相談は、全国の厳選されたFPに保険の見直しや資産形成の相談ができるサービス。相談は完全無料で、オンラインにも対応している。

給料日に振り回されない生活を始めるなら、まず自分のお金の現状をプロと一緒に整理するところから。

「振り回されない」ことが、いちばんの強さ

よく「節約が大事」「無駄遣いをやめよう」という話になるけれど、自分が感じた本質は少し違う。

「贅沢しないこと」より、「お金に振り回されないこと」のほうが強い。

振り回されていると、給料日に喜び、月末に焦り、ボーナスに舞い上がり、大きな出費があったときに落ち込む。感情がお金の動きと連動してしまう。そのエネルギーが消耗する。判断がブレる。

振り回されなくなると、それが全部フラットになる。給料日は「処理する日」になる。ボーナスは「いつもより多く積み立てる日」になる。お金が感情を動かさなくなる分、判断がシンプルになる。

淡々と、自分のペースで。毎月同じリズムで積み上げていく。それだけで、資産ってちゃんと育つものだと、今は実感している。

20歳のころの自分に言えるとしたら

「給料日に喜ぶのをやめてみ。最初は寂しいけど、その代わりにもっと大きなものが手に入るから」

この記事を読んで、一歩踏み出したい方へ

「給料日を淡々と迎える」という考え方に共感してもらえたなら、次のステップは自分のお金の現状を知ることだと思う。

貯蓄・保険・投資。何をどう組み合わせればいいか、独学で考えるより、一度FPに相談して全体像を整理してもらうほうが圧倒的に早い。

ただ、正直に言っておきたいことがある。

FP相談は無料だが、「完全に中立」ではない。

多くのFP相談サービスは、保険の販売手数料で運営されている。つまり相談の結果、保険の提案を受けることはほぼ確実にある。それ自体は悪いことではないけれど、「無料=何も売られない」ではないということは頭に入れておいてほしい。

リスクをまとめると、こういうことだ。

相談後に保険加入を勧められる。断りにくい雰囲気になることもある。FPの質は担当者によってバラつきがある。「相談したからといって、必ず契約しなければいけない」わけではないが、その場の流れに乗ってしまう人も少なくない。

だから「相談=必ず契約」ではなく、「まず話だけ聞いて、判断は自分でする」というスタンスで行くのがいい。今の自分のお金の状態を棚卸しする場として使う感覚で十分だ。

それでも今相談する理由がある。

新NISAが始まり、少額から積立投資を始められる環境は今が史上最も整っている。複利は早く始めるほど効いてくる。「意識が変わった今」がモチベーションのピークで、時間が経つほど「まあいつかやろう」になる。保険は年齢が上がるほど保険料が高くなる。

「リスクがあるから行かない」ではなく、「リスクを知った上で、情報を取りに行く」という使い方ができる人には、FP相談は十分に価値がある。

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