こんにちはベルです。今回は保育士歴20年の友人にインタビューした記事となっています。
「保育士の給料って実際どのくらいなの?」「安いって本当?」保育士を目指している方や転職を考えている方にとって、給与は職場選びの最重要ポイントです。
この記事では、保育士歴20年の現場経験をもとに、時給の具体的な推移から年収の実態まで、どこよりもリアルな情報をお伝えします。
保育士の平均給与はいくら?

まず全国データから見てみましょう。厚生労働省の最新資料によると、保育士の平均年収は約406万円とされています。
ただしこれは正社員・フルタイムを含む全体の平均です。雇用形態・地域・施設の種別によって数字は大きく変わります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 全国平均年収(正社員) | 約406万円 |
| 平均月収(手取り) | 約22〜26万円 |
| 初任給の相場 | 約18〜20万円 |
| パート平均時給 | 約1,100〜1,400円 |
年齢別・保育士の平均年収の目安

年齢が上がるほど給与も上がっていきますが、30代後半以降は伸びが緩やかになります。主任や施設長などの役職に就くかどうかが、大きな収入の分かれ目になります。
| 年代 | 平均年収(目安) | 手取り月収 |
|---|---|---|
| 20代前半(新卒) | 270〜310万円 | 17〜20万円 |
| 20代後半 | 310〜360万円 | 20〜23万円 |
| 30代 | 360〜420万円 | 22〜26万円 |
| 40代(一般保育士) | 380〜440万円 | 24〜28万円 |
| 主任保育士 | 450〜520万円 | 28〜33万円 |
【インタビュー】なぜ保育士になったのか
今回インタビューした友人は、もともと一般事務職として働いていました。転職を考えたタイミングで、子どもの頃になりたかった職業を改めて思い出したといいます。
「失業給付の給付金制度を使えば資格が取れると知って、それならやってみようと思いました。純粋な夢だけじゃなく、制度をうまく使ったというのが正直なところです」
動機はシンプルで現実的。でも、そこから20年続けるとは本人も思っていなかったそうです。
初任給はいくら?2004年当時のリアル

友人が保育士としてキャリアをスタートさせたのは2003〜2004年頃。フルタイムのパート勤務で、時給は1,000円でした。早朝シフトに入ると+100円の早朝手当がつく仕組みです。
「資格を持っていても経験ゼロの自分に1,000円もらえるのはありがたいと思いました。でも今思えば、仕事の責任の重さを考えると、もっとあってもよかったかもしれないですね」
当時の最低賃金と比べると決して悪くない水準でしたが、子どもの命を預かる仕事としての責任を考えると、複雑な気持ちもあったようです。
20年間の時給推移

友人の20年間の時給の変化がこちらです。
| 時期 | 時給 |
|---|---|
| 2004年頃 | 1,000円(早朝手当+100円) |
| 2015年頃 | 1,300円 |
| 2024年頃 | 1,400円 |
20年間で約40%のアップ。ただし、これは早朝シフトや土曜シフトに積極的に入り続けた結果です。
「パート勤務の場合、早朝や土曜に入らなければ昇給はほぼないんです。シフトを減らしたい時期は収入も頭打ちになる。仕事の責任と給与のバランスを考えると、もやっとすることはありました」
ボーナス(賞与)の実態
友人はパート勤務でも年3回、1ヶ月分×3回の賞与支給があったといいます。
ただし、これは勤務先によって大きく異なります。「寸志程度しかもらえなかった」という保育士の声も多く、求人時点でのボーナス条件の確認が重要です。
「給料が安い」と感じたことはあるか
正直に聞いてみました。
「ありますよ。特に持ち帰り仕事が多い時期は、その時間分の給与はもらえていないわけですから。多い時期は毎日1〜2時間、家で書類や製作物の準備をしていました。担当クラスにもよりますが、それが当たり前になっていたんですよね」
給料よりも大変なこと

給与よりも精神的にきつかったのは、人間関係の調整だったと教えてくれました。
「保育士同士の人間関係の調整が一番しんどかったです。経験年数の違いや、性格の不一致はどこの職場にも必ずある。それが積み重なると、辞めようかなと思うこともありました」
辞めたいと思った瞬間を聞いたら、「保育士同士の人間関係の調整に疲れた時」という答えが返ってきました。
それでも20年続けた理由

「子どもが好き、それに尽きます。子どもたちとの会話や、成長の過程をそばで見られることが好きで。大人でも子どもでも、いろんな人と関わるのは難しいけれど、楽しいと感じる瞬間がたくさんあった」
救われた瞬間を聞いたら、こんな答えが返ってきました。
「保護者の方に感謝されたとき。それと、保育士同士がもめていても、子どもたちはいつも変わらず笑っていてくれるんです。それが一番の救いでした」
もし今20代に戻れたら、また保育士を選ぶか聞いてみました。
「選ぶと思います。やらなくて良かったとは一度も思ったことがないから」
保育士の給料が安いのは当たり前?その理由を解説

「保育士の給料が安いのは当たり前」という言葉をよく耳にします。でも、なぜそうなっているのかを知っている人は意外と少ないです。大きな理由は2つあります。
理由① 収入源の構造的な問題
保育園の運営は、国・自治体からの補助金に大きく依存しています。保育料だけで施設を運営しているわけではないため、給与の原資となる収入に上限がある構造になっています。どれだけ子どもが増えても、保育士の給与がそのまま上がるわけではない、というのが実態です。
理由② 保育士という職業の歴史が影響している
保育士はもともと「保母」と呼ばれ、女性が担う家事・育児の延長線上の仕事として社会的に位置づけられてきた歴史があります。専門的な資格職であるにもかかわらず、給与水準が長年低く据え置かれてきた背景には、この歴史的な経緯があります。
友人も「仕事の責任の重さと給与のバランスを考えると、もやっとすることはあった」と話していましたが、これは個人の問題ではなく、業界全体の構造的な問題です。
近年は国の処遇改善施策によって状況は改善されてきていますが、「なぜ安いのか」という根本を知っておくことは、転職先を選ぶうえでも重要な視点になります。
保育士の手取りは実際いくら?額面との差を解説

「年収406万円」という数字を見ても、実際の手取りがいくらになるかはまた別の話です。社会保険料・所得税・住民税が引かれると、手取りは額面のおよそ75〜80%程度になります。
| 額面月収 | 手取りの目安 |
|---|---|
| 20万円 | 約15〜16万円 |
| 25万円 | 約19〜20万円 |
| 30万円 | 約23〜24万円 |
| 35万円 | 約27〜28万円 |
たとえば平均的な正社員保育士の月収が約25万円だとすると、手取りはおよそ19〜20万円前後になります。そこからさらに家賃・食費・交通費などの生活費を引くと、都市部では生活がかなりタイトになるケースもあります。
友人はパート勤務のため、月収そのものはフルタイムより少ないですが、「早朝手当や賞与があったので、想定より手取りは悪くなかった」と話していました。正社員かパートかだけでなく、手当の有無や賞与の条件が手取りに大きく影響するということです。
保育士で年収600万・1000万円は目指せるか

「保育士で年収1000万円は夢物語なのか?」という疑問を持つ方も多いと思います。結論から言うと、一般的な保育士として働きながら1000万円を目指すのは、現実的にはかなり難しいです。
ただし、600万円については十分に現実的な数字です。
年収600万円を目指せるパターン
- 公立保育士として長年勤続し、管理職(園長・副園長)に就いた場合
- 大手の企業内保育所や病院内保育所で施設長クラスになった場合
- 保育士資格を活かして保育関連のコンサルや研修講師に転身した場合
年収1000万円を目指すなら
保育士のまま1000万円を目指すというよりは、保育士の経験・資格を土台にして、別のキャリアに発展させるイメージが現実的です。たとえば保育事業の起業、保育関連企業の経営職、複数園を持つ法人の本部スタッフなどが該当します。
友人に聞いてみたところ、「正直そこまで考えたことはなかった。子どもと関わること自体が好きで続けてきたので、給与の上限よりも働きやすさの方が大事だった」という答えが返ってきました。
年収の高さだけを追うなら転職や独立も選択肢になりますが、現場で子どもと関わり続けながら収入を上げていくには、役職を目指すか、条件の良い園へ転職するかが現実的な道筋になります。
公立と私立、給与の違いは?

一般的に公立保育士(公務員)は給与体系が安定しており、長期的には私立より高収入になるケースが多いです。友人は私立のみの経験のため比較はできませんでしたが、「公立は残業管理が厳格な傾向がある」という声は業界全体でよく聞かれます。
私立は園によって待遇に大きな差があるため、求人票だけでなく口コミや転職エージェント経由で内情を確認することが重要です。
保育士の給料は今後上がる?

「給料が上がるか、もしくは同じ給料でも勤務時間の短縮や仕事内容が楽になるという変化はあると思っています。実際に少しずつ変わってきているとは感じています」
国は「処遇改善等加算Ⅰ・Ⅱ」の継続に加え、全職員への給与2%引き上げ施策を実施しています。またキャリアアップ研修制度により、専門リーダーや副主任などの役職設置と最大月4万円の加算が進んでいます。給与が上がりやすい環境は、確実に整いつつあります。
保育士が給料を上げる3つの方法

1. 積極的なシフト参加と役職を目指す
早朝・土曜シフト、担任業務など責任ある役割を引き受けることが昇給への近道です。主任・施設長への昇格で年収は大きく変わります。
2. キャリアアップ研修に参加する
国が推進するキャリアアップ研修を修了することで、専門リーダー手当(最大月4万円)などの加算が受けられます。知識も給与も同時に上がる、一石二鳥の方法です。
3. より待遇の良い園へ転職する
同じ資格・経験でも、施設の規模や地域・運営主体によって給与差は大きいです。転職市場は活発なため、条件を比較しながら動くのが効果的です。
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| ほいく畑 | 保育エイド | |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ニッソーネット | 株式会社サクシード |
| 対応エリア | 全国(関東・関西・東海・九州中心) | 首都圏中心(東京・神奈川・千葉・埼玉) |
| 公開求人数 | 約4,000〜5,000件 | 非公開(完全紹介制) |
| 雇用形態 | 正社員・パート・派遣・紹介予定派遣 | 正社員・パート中心 |
| 特徴 | 未経験・ブランクOKの求人が豊富。無料の保育セミナーあり。派遣保育士にも強い | 「人間関係の良い園」に特化。入社前の体験保育制度あり。LINEで相談可 |
| こんな人向け | 派遣・パートで柔軟に働きたい方。ブランクがある方。地方も含めて幅広く探したい方 | 人間関係で悩んだ経験がある方。首都圏在住で正社員を目指したい方 |
| 利用料金 | 無料 | 無料 |
ほいく畑はこんな人におすすめ
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まとめ

- 保育士の全国平均年収は約406万円。雇用形態・地域・施設で大きく変わる
- パートタイム保育士の時給は2004年の1,000円から2024年には1,400円へ。20年で約40%上昇
- 早朝・土曜シフトへの積極的な参加が昇給の鍵になるケースが多い
- パート勤務でも条件が揃えば年3回のボーナス支給がある園もある(要確認)
- 給料よりきつかったのは人間関係の調整と持ち帰り仕事
- 国の処遇改善施策により、給与は上昇傾向。キャリアアップ研修の活用が近道
- 20年続けた保育士の本音 「やらなくて良かったと思ったことは一度もない」
これから保育士を目指す方、転職を考えている方に向けて、友人はこんな言葉を残してくれました。「少しでも興味があるなら、どんな形でもいいのでとりあえずやってみてほしい。人生経験として、マイナスになることは絶対にないと思います」
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